漫画ホラサス!

ホラー、サスペンス・ミステリーの作品を主に紹介していきます。

1980年代ホラー漫画特集:時を超える恐怖のおすすめ名作7選

1980年代は、日本のホラー漫画が多様化し、そのスタイルやテーマにおいて顕著な発展を遂げた時代でした。

この時期には、伝統的な怪談から心理的恐怖に至るまで、幅広いジャンルの作品が登場しました。

今回は、その中でも特に影響力が大きく、今なお多くのファンに愛され続けている名作ホラー漫画を厳選して紹介します。

これらの作品は、恐怖の真髄を味わいたい方々にぜひおすすめしたい逸品です。

 

 

富江 – 伊藤潤二の不朽の恐怖

富江


伊藤潤二による『富江』は、日本のホラー漫画界で最もアイコニックな存在の一つです。物語は、不可解な魅力を持つ女性・富江が原因で発生する一連の怪奇現象と惨劇を描いています。

富江自身は何故か死を免れつつ、彼女に取り憑かれた者たちは恐ろしい運命を辿ることに。この連作短編集は、繰り返し自らの死と再生を繰り返す富江の姿を通じて、人間の欲望や狂気の深淵を浮き彫りにします。

彼女の周囲の人々が次々と破滅していく様子は、読者に強烈な印象を残すこと間違いなしです。

 

◆5つの魅力◆

不死と再生のテーマ - 富江が繰り返し死んで再生する様子は、恐怖漫画特有のグロテスクな表現と組み合わさり、忘れがたいインパクトを与えます。
圧倒的なビジュアル - 伊藤潤二特有の細かくリアルな画面作りが、物語の恐怖を一層引き立てます。
心理的な恐怖 - 富江に魅了される人々の心理描写が細かく、その狂気がじわじわと恐怖を増幅させます。
独特なストーリーテリング - 各話が独立していながらも、富江という存在を軸に連続性を持たせている点が見事です。
社会的なテーマの探求 - 美しさや欲望、狂気が引き起こす社会的な影響を掘り下げることで、ただのホラー作品を超えた深みを読者に提示します。

 

こんな人におすすめ!

『富江』は、ただ怖い話を楽しむだけでなく、心理的な深みや人間ドラマを求める読者に最適です。また、グラフィックなビジュアルと独特のストーリーテリングを楽しめるホラーファンにも必読の作品です。

伊藤潤二の作品が好きで、彼の独特の世界観をさらに深く味わいたい方にもおすすめします。

 

 

赤い蛇 – 日野日出志の描く閉塞感と恐怖の連鎖

赤い蛇(オリジナルカバー版)

 

『赤い蛇』は、日野日出志による心理的ホラー漫画で、主人公が古い家とその中で起こる不可解な出来事を一人称視点で語ります。物語は、主人公が家族とともに暮らす旧家を舞台に展開され、閉じ込められたような閉塞感と不安が漂います。

 

主人公は絶えず家を出たいと願いながらも、家族という狂気に満ちた環境から逃れることができません。特に、家族に語られることのない「開かずの間」や、次々と明らかになる家族の秘密が、彼の精神を追い詰めていきます。

 

赤い蛇が現れることで、物語はさらなる恐怖へとエスカレートします。この蛇は、家族の中に潜む狂気と残酷さを象徴し、主人公をさらに混乱と恐怖のどん底へと引き込んでいきます。日野日出志特有の重厚でダークな描写が、読者に強烈な印象を与えること間違いありません。

 

◆5つの魅力◆
緊迫した一人称の語り - 物語が一人称で進行することで、主人公の恐怖や不安がリアルに伝わります。
家族という狂気 - 家族という身近な存在が織り成す恐怖は、読者にとっても身近で切実なものです。
閉塞感の演出 - 古い家という舞台設定が、物語全体の閉塞感を強調し、恐怖を増幅させます。
象徴的な赤い蛇 - 蛇がもたらす超自然的な要素が、家庭内の狂気と絡み合い、ストーリーに深みを加えます。
心理的な深み - 主人公の内面描写と心理的な葛藤が、単なるホラーを超えた作品へと昇華させています。

 

こんな人におすすめ!

『赤い蛇』は、密室での緊迫した心理戦を楽しめる人や、家族という身近な関係性に潜む狂気に興味がある読者におすすめです。

また、心理的な恐怖を追求するホラー作品が好きな方や、日野日出志の独特の世界観を体験したい方にもぴったりの作品と言えるでしょう。

 

 

地獄星レミナ – 宇宙の恐怖が引き起こす集団狂気

地獄星レミナ


伊藤潤二の『地獄星レミナ』は、未知の惑星「レミナ星」の出現から始まる、非常に独特で怖ろしい物語です。この作品では、ワームホールを通じて我々の宇宙に突如現れたレミナ星が、次々に他の惑星を消滅させる様子を描いています。

レミナ星の発見者である大黒博士は、自身の娘である麗美奈の名を星に付け、一時はその発見が大いに称賛されます。麗美奈も芸能界デビューを果たし、脚光を浴びます。

 

しかし、レミナ星が地球に接近し、地球の消滅が現実のものとなると、公衆の態度は一変します。昔の英雄たる大黒博士と麗美奈に対する恐怖と憎悪が渦巻き、ついには彼らの命が群衆によって狙われる事態に発展します。

この漫画は、宇宙の脅威だけでなく、人間の内面に潜む狂気と恐怖心を描き出しています。

 

◆5つの魅力◆
宇宙という未知の脅威 - 惑星間のダイナミクスと未知の宇宙が生み出す恐怖が鮮明に描かれます。
社会的パニックの描写 - 災害が近づくにつれて変わる群衆の心理と行動のリアリティが衝撃的です。
ビジュアルの迫力 - 伊藤潤二特有のグロテスクで詳細な画が、ストーリーの緊迫感を強化します。
人間ドラマの深さ - 主要人物たちの心理描写が丁寧で、彼らの苦悩が読者に深く訴えかけます。
サスペンスの構築 - 不気味な展開と緊迫した状況設定が、ページをめくる手を止めさせません。

 

こんな人におすすめ!

『地獄星レミナ』は、宇宙や未知の恐怖に魅力を感じる読者におすすめです。また、集団心理や人間の暗い側面に興味がある方、そして伊藤潤二の独特なホラー漫画を楽しみたい方にもぴったりの作品です。

この漫画は、ただの宇宙ホラーを超えて、人間の心理や社会の動きについても深く掘り下げています。

 

 

逢う魔が時 – はざまもりの描く青春と超自然の交錯

逢う魔が時


『逢う魔が時』は、人気少女コミック作家はざまもりによる戦慄のオカルト作品です。物語の主人公、葵は名門音楽学校に通う普通の少女。

しかし彼女の日常は、恋人の正樹との深夜のデート中に林の中で遭遇した不気味な人影を目撃したことから一変します。この出来事がきっかけで、葵は不可解な現象に次々と巻き込まれていくことになります。

 

物語は、夕暮れ時のうす青い闇が訪れる「逢う魔が時」に、人々が超自然的な存在と出会う可能性が高まるという日本の古い信仰に基づいています。葵の周囲で起こる不思議な出来事は、彼女自身の成長と自己発見の旅の一部として展開されます。

 

◆5つの魅力◆
青春とオカルトの融合 - 学生生活と超自然現象が絶妙に絡み合うことで、新鮮でスリリングな物語が生まれます。
心理的な描写 - 主人公の内面的な成長と恐怖を感じる心理がリアルに描かれています。
美しいアートワーク - はざまもりの美麗な画風が、物語の雰囲気を一層引き立てます。
独特な設定 - 「逢う魔が時」というコンセプトが、物語に神秘的な色彩を加えています。
登場人物の魅力 - 葵をはじめとするキャラクターたちが持つ人間味が、読者に感情移入させます。

 

こんな人におすすめ!

『逢う魔が時』は、青春ドラマとオカルトが好きな読者に特におすすめです。また、心理的な深みに富んだ物語や、美しいビジュアルを楽しめる作品を求めている方にもぴったりの漫画です。

恋愛要素も含まれているため、少女漫画のファンにも楽しめる内容となっています。

 

 

惨劇館 – 御茶漬海苔の描く、日常に潜む恐怖

惨劇館


『惨劇館』は、ショッキングホラーの鬼才、御茶漬海苔による恐怖漫画の傑作です。この作品は、日常生活の中に突如として現れる恐怖と、それによってもたらされる絶望を描いています。

 

物語は、夏の浜辺で楽しく過ごす若いカップルのもとへ、一人の見知らぬ女性が現れるところから始まります。彼女は失踪したという10歳の娘「めぐみちゃん」を探しており、カップルにその子供を知らないかと尋ねます。カップルは知らないと答えますが、その時すでに恐怖の序章は開始されていました。

 

この漫画は、一見平和な日常が一瞬にして恐怖に変わる瞬間を捉え、読者に強烈なショックを与えます。御茶漬海苔の特徴である緊迫したストーリーテリングと独特の画風が、不気味さを一層際立たせています。

 

◆5つの魅力◆
日常の中の非日常 - 平穏な日常が突如恐怖に変わる瞬間が巧妙に描かれています。
強烈なビジュアル - 御茶漬海苔の描くビジュアルが、物語の不気味さと緊張感を高めます。
心理的な恐怖 - 登場人物たちが感じる恐怖と絶望の心理が深く掘り下げられています。
驚きのプロットツイスト - 物語の進展とともに明かされる衝撃的な事実が、読者を引き込みます。
社会的なテーマ - 消えた子供を探す母親の姿を通じて、社会の暗部に光を当てています。

 

こんな人におすすめ!

『惨劇館』は、日常に潜む突然の恐怖と絶望を描いた作品を求めるホラーファンには特におすすめです。また、心理的な深みと社会的な問題に興味がある読者にも強い印象を与えることでしょう。

御茶漬海苔のファンはもちろん、ホラージャンルに新たに挑戦したい方にもぜひ手に取ってもらいたい一作です。

 

 

まだらの卵 – 日常の中に潜む未知の恐怖

まだらの卵


『まだらの卵』は、一見無害そうな発見が引き起こす連鎖的な恐怖を描いた作品です。物語は、孤独な少年が近所のドブ川で発見する奇妙な「まだらの卵」から始まります。

この卵は原色に彩られた不思議な模様が特徴で、少年はその美しさに魅了されます。しかし、卵から何かが生まれ、その存在が姿を消すと、地域内で次々と行方不明事件が発生し始めます。

 

この作品は、日常と非日常が交錯する瞬間を捉え、読者に予測不能の恐怖を提供します。何が卵から生まれたのか、その正体は最後まで謎に包まれ、緊迫感が増す一方です。

 

◆5つの魅力◆
原色の美しさと恐怖 - 色鮮やかなまだらの卵が持つ美しさと、それが引き起こす恐怖のギャップが印象的です。
孤独な少年の心理描写 - 主人公の少年の孤独感が物語に深い哀愁を加え、読者の感情を引きつけます。
謎の生物の恐怖 - 卵から生まれた何かが見せる姿を隠す行動が、不気味さを増幅させます。
社会への影響 - 行方不明事件が連鎖する様子が、社会に対する広がりを持った恐怖を描いています。
サスペンスフルな展開 - 物語が進むにつれて明らかになる謎とその背後にある真実が、読者を引き込む要素となっています。

 

こんな人におすすめ!

『まだらの卵』は、日常に潜む未知の脅威に興味がある方、謎解きが好きでサスペンスを楽しむことができる読者に特におすすめです。

また、心理的な恐怖や孤独感に富んだ深い物語性を求める方にも、この作品は響くことでしょう。興味を持った方は、ぜひこの不気味で美しい「まだらの卵」の物語を体験してみてください。

 

 

七年目のかぞえ唄 – 曽祢まさこの描く、幻想と怪奇のオカルト・ロマン

七年目のかぞえ唄


『七年目のかぞえ唄』は、曽祢まさこによるオカルトとロマンが交錯する独特の作品です。物語は、かつて明るく輝いていた少女、セシリーが中心です。

彼女の平和な家とその懐かしい佇まいは変わらないように見えますが、内部では7年前の憎しみと遠い記憶がうごめいています。セシリーは、失われた笑顔と平穏を取り戻すために、心の旅に出ます。

 

この物語は、過去の出来事が現在にどのように影響を与え続けているのかを探ると同時に、セシリーが直面する超自然的な現象を描いています。読者は彼女の内面的な成長と共に、幻想的な怪奇現象にも引き込まれていきます。

 

◆5つの魅力◆
幻想的な世界観 - 曽祢まさこの独特の描画スタイルが、物語の幻想的な雰囲気を一層際立たせています。
深い心理描写 - セシリーの内面的な葛藤と成長が、物語全体に深みを与えています。
過去との対話 - 7年前の出来事を通じて、過去と現在がどのように結びついているのかが鍵となります。
オカルト要素の織り交ぜ - 日常に潜む超自然的な要素が、物語にスリリングな緊張感を加えます。
美しいプロット展開 - 謎が解き明かされる過程が、読者を次々と驚かせます。

 

こんな人におすすめ!

『七年目のかぞえ唄』は、心の奥深くにある感情や記憶に興味がある読者、そして幻想的で怪奇なストーリーを楽しむことができる方に特におすすめです。

また、オカルトとロマンが融合した独特の雰囲気を求めているホラー愛好家にもぴったりの作品です。

セシリーの心の旅を通じて、自らも内省的な旅を経験したいと思う方には、この物語が新たな発見を提供するでしょう。

 

 

 

まとめ

以上が、1980年代のおすすめホラー漫画の数々です。これらの作品は、その時代を象徴する独特の恐怖とスタイルを持ち、今もなお多くのファンに愛され続けています。

日常に潜む恐怖から超自然的な現象まで、多岐にわたるテーマが探求されており、ホラーの奥深さを感じさせてくれます。どの作品も、それぞれに魅力と驚きを持っており、ホラーファンならずとも楽しめる内容となっています。

興味を引かれた作品があれば、ぜひ手に取ってその恐怖を体験してみてください。

 

 

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心霊・幽霊を題材にしたおすすめホラー漫画10選!

心霊や幽霊の物語には、不思議な魅力がありますよね。部屋の明かりを少し落とし、静かな空間で読むときのあのゾクゾクする感覚。

今回は、心霊テーマの漫画から、あまり知られていない隠れた名作を集めてみました。ホラー好きな方にはたまらない、厳選した10作品を紹介しますので、この機会に新しい恐怖に触れてみてください。

どれも心を惹きつける独特な世界観と深い物語性を持っています。

 

 

喰霊:霊との対峙を描いたミステリアスな物語

 

喰霊 


「喰霊」は、瀬川はじめによる心霊現象を取り扱った漫画作品で、霊や神秘的な存在が引き起こす異常現象を中心に描かれています。

この物語は、特殊な能力を持つ主人公たちが、人々を脅かす様々な霊的存在と対峙し、その謎を解明していくプロセスを追います。

彼らは霊を見ることができ、また霊と対話や戦いを行う能力を持っているため、読者には見えない世界がリアルに描かれることになります。

サスペンスフルでありながら、キャラクターの成長や人間関係のドラマも交えられており、多層的な魅力が詰まっています。

 

◆5つの魅力◆
独特のキャラクター設定:能力を持つキャラクターたちがそれぞれのバックグラウンドや個性を持っており、物語に深みを加えています。
複雑に絡み合うプロット:霊との遭遇だけでなく、それにまつわる人間関係や陰謀が絡み合い、読者を引き込みます。
心理的な緊張感:不可視の敵との戦いは、常に高まる心理的な緊張を生み出し、スリリングな読み心地を提供します。
ダークで美しいアートスタイル:作品全体を覆うダークなトーンと緻密な画力が、恐怖と美しさを同時に醸し出しています。
深いテーマ性:単なるホラーストーリーに留まらず、生と死、存在の意義など深いテーマにも触れています。

 

こんな人におすすめ!

 

「喰霊」は、心霊現象に興味がある方、サスペンスやミステリーが好きな方に特におすすめの作品です。

また、深いストーリーテリングと複雑なキャラクターの関係性に魅力を感じる方にも満足していただけるでしょう。

スリリングな展開を楽しみたい方や、心理的な戦いに興味がある方にもぜひ手に取っていただきたい漫画です。

 

 

恐怖耳袋:日本の伝承が息づく現代の怪談集

恐怖耳袋【おまけ描き下ろし付き】


「恐怖耳袋」は、永久保貴一による心霊・怪談をテーマにした漫画で、日本各地の伝説や都市伝説をベースにした怖い話が豊富に描かれています。

この作品では、一話完結の短編形式で、人々が遭遇する不可解で恐ろしい現象がリアルかつ鮮明に描かれます。それぞれの話は、読者に強烈な印象を与え、日本の豊かな伝承文化を現代に蘇らせています。

 

◆5つの魅力◆
伝統的な怪談の現代的再解釈:日本の伝承や民話を基にしており、古典的な要素を現代の読者にも理解しやすくアレンジしています。
多様な恐怖体験:幽霊、呪い、妖怪など、様々な怪異が登場し、読者に多彩な恐怖を提供します。
緻密なアートワーク:詳細な背景と表情豊かなキャラクター描写が、物語の雰囲気を一層引き立てます。
心理的なスリル:ただ怖いだけでなく、登場人物の心理描写にも深く踏み込んでおり、読者が感情移入しやすい構造です。
教育的価値も含む:日本の文化や伝説に基づくストーリーを通じて、伝統的な背景知識も学べる点が魅力です。

 

こんな人におすすめ!

「恐怖耳袋」は、伝統的な怪談や民話に興味がある方、日本の心霊現象や妖怪に関する話に魅了される方に特におすすめです。

また、心理的な恐怖を味わいたい方や、アートワークにもこだわりを持つホラーファンにも満足していただけるでしょう。

怖い話が好きで、それでいて文化的な背景も感じたい方には、この漫画が新たな発見と楽しみを提供します。

 

 

初音怪談〜これは私が体験したこと〜:YouTubeからコミックへ、恐怖の軌跡

ホラー シルキー 初音怪談〜これは私が体験したこと〜


「初音怪談〜これは私が体験したこと〜」は、タレント・松嶋初音が運営するYouTubeチャンネル「はつねちゃんねる」の人気コンテンツを基にしたコミック作品です。

この漫画は、彼女のチャンネルで語られた数々の恐怖体験を基に、それを視覚的にも楽しめる形で再構築しています。

各エピソードは、日常に潜む不可解な現象や心霊体験を描き出し、読者に強烈な印象を残します。松嶋初音自身の体験に基づく話は、リアリティと緊張感が満載で、ユニークな怪談体験を提供します。

 

◆5つの魅力◆
  1. リアルな体験に基づく怪談:実際の体験に基づいたエピソードが多く、説得力と恐怖を増しています。
    視聴者からの共感:多くのファンがYouTubeで聞いた話がコミックでどのように表現されるのかを楽しめます。
    独特のアートスタイル:心霊現象をビジュアルで捉えることで、新たな恐怖の形を提供します。
    松嶋初音との密接な関連性:彼女の個人的な経験が作品に深みを与え、ファンにとってはさらに特別なものとなっています。
    多様な怪談テーマ:家の中の怪異から野外での不思議な体験まで、幅広いテーマが展開されます。

 

こんな人におすすめ!

「初音怪談〜これは私が体験したこと〜」は、YouTubeで心霊体験の話を楽しんでいる方々、リアルベースのホラーストーリーが好きな方、そして松嶋初音のファンに特におすすめです。

また、日本の現代都市伝説や民間伝承に興味がある読者にも、この作品は新しい視点を提供します。興味深いエピソードと共に、深夜の読書にぴったりの一冊となるでしょう。

 

 

見える子ちゃん:普通の学生生活の中に隠された超自然的な恐怖

見える子ちゃん


「見える子ちゃん」は、泉 Izumiによるユニークなホラー漫画で、普通の高校生である主人公・「みこ」が、他の人には見えない幽霊を見ることができる少女として描かれています。この能力により、彼女の日常生活は常に恐怖と隣り合わせ。

学校や家、公共の場所どこでも現れる霊たちに囲まれ、彼女はなんとか普通の生活を送ろうと彼らをシカトします。

しかし、霊たちは彼女に対してさまざまな形で影響を与え、その心理的なプレッシャーが物語全体の緊張感を高める新感覚のホラーコメディです。

 

◆5つの魅力◆
緊迫感ある日常:普通の学生生活が幽霊の存在によって独特の恐怖感を帯び、読者に強い印象を与えます。
心理的な恐怖の描写:見える子が経験する心理的な圧迫感がリアルに描かれており、そのストレスと対処方法が共感を呼びます。
ユーモラスな要素:恐怖とは裏腹に、幽霊たちとのコミカルなやり取りや日常の小さな楽しみが織り交ぜられています。
キャラクターの成長:見える子の精神的な成長と彼女の周囲の人々との関係が徐々に変化していく様子が描かれます。
鮮やかなアートスタイル:幽霊のビジュアル表現が特徴的で、その恐ろしさと同時に、物語の緊張感を高める要素として機能しています。

 

こんな人におすすめ!

「見える子ちゃん」は、ホラーと日常が融合した独特なストーリーを楽しむことができるため、新しいタイプの恐怖を求めている読者におすすめです。

また、心理的なドラマに引き込まれる方や、キャラクターの成長を追いたい方にもぴったり。

幽霊が見えるという特異な能力を持つ主人公に共感し、彼女が日常で遭遇する超自然的な現象に興味がある方にも、この漫画は特に魅力的です。

 

 

死役所:死後の世界で繰り広げられる人間ドラマ

死役所


「死役所」は、あずみきしによる漫画で、死んだ人々が最初に迎えられる場所、「死役所」を舞台にした物語です。

この特殊なオフィスでは、故人たちは彼らの生前の行動や選択を振り返り、自身の死を受け入れるための審査を受けます。

物語は、死役所で働く職員と、彼らを通じて描かれるさまざまな人々の最後の物語を追います。各エピソードは独立しており、様々な背景を持つ人々が登場し、彼らの生きた証と死に至る経緯が描かれます。

 

◆5つの魅力◆
深い人間ドラマ:故人たちの人生の最終段階である死を、様々な角度から描いており、多様な人生観を考えさせられます。
個性豊かなキャラクター:死役所の職員や訪れる霊たちそれぞれに個性があり、彼らの背景や心情が丁寧に描かれています。
ユニークなコンセプト:死後の世界を官公庁のようなオフィスとして描くことで、新鮮で興味深い視点を提供しています。
感動的なエピソード:それぞれのエピソードが持つ教訓や感動的な結末が、読者に深い印象を残します。
美しいアートスタイル:繊細な描写と表情豊かなキャラクターが、物語の感情を一層引き立てています。

 

こんな人におすすめ!

「死役所」は、生と死について深く考えたい方、人間ドラマが好きな方、そして死後の世界に興味がある方に特におすすめです。

感動的かつ考えさせられるストーリーを求める読者にとって、この漫画は非常に魅力的な作品です。

それぞれのエピソードが持つユニークな視点は、生きることの意味や価値について新たな洞察を提供するでしょう。

 

 

心霊の視界を通じた深淵への誘い:『死人の声をきくがよい』

死人の声をきくがよい

 

『死人の声をきくがよい』は、岸田純という少年が主人公のホラー漫画で、彼の周囲で起こる超自然的な現象と深い人間関係を描いています。

純は生まれつき霊が見える体質で、行方不明だった幼馴染・早川涼子の霊に導かれて彼女の遺体を発見します。

それ以降、早川の霊は純が遭遇する数々の怪事件で彼を助け続けます。しかし、新たに出会った少女・魔子から、早川がこの世に留まっているのは純のせいだと告げられることで、彼の世界はさらに複雑なものとなります。

物語は幽霊や異星人、人間が引き起こす事件など、幅広い超自然現象を絡めながら展開します。

 

◆5つの魅力◆

多様な超自然現象:幽霊だけでなく、異星人や怪生物まで登場し、ジャンルの枠を超えた多彩な物語が楽しめます。
複雑な人間関係:主人公の純と幼馴染の早川、そして新たな登場人物魔子との間の心理的な繋がりが深いドラマを生み出します。
ゴアシーンの描写:リアルで生々しいゴアシーンが多用され、ホラーとしての緊張感と恐怖を高めています。
緻密なキャラクター造形:ぼんやりとしたキャラクターの主人公が、他の個性的なキャラクターと対照的で、物語に独特の味わいを加えています。
哲学的な問いかけ:死とは何か、存在とは何かという深い問いを、物語を通じて読者に投げかけます。

 

こんな人におすすめ!

『死人の声をきくがよい』は、単なるホラー漫画を超えて、深い哲学的問いや心理的なドラマを求める読者にぴったりの作品です。

超自然現象に興味がある方や、人間関係の複雑さを楽しめる方にもおすすめします。また、ゴアシーンに強い興味があるホラーファンにとっては、見逃せない作品です。

 

 

青の母:人形と重なる運命の狭間で

青の母


『青の母』は、茂木清香による心理的ホラー漫画で、結婚式を挙げるため故郷の水籠村に戻った絲子が主人公です。

彼女が村で目にするのは、自分と瓜二つの人形。この人形の存在が示すのは、村に根付く忌まわしい因習と、その歴史の深い闇です。

人形として再現された自身の姿と向き合いながら、絲子は村の過去、特に「青の母」と呼ばれる存在の謎を解き明かしていきます。

しかし、真実を追求するうちに、彼女自身もまた不可解で恐ろしい運命に引き込まれていくことになります。

 

◆5つの魅力◆
深い心理描写:主人公絲子の内面と彼女の恐怖が細かく描かれ、読者に強い感情移入を促します。
不気味な人形との対比:人間と瓜二つの人形が織り成す不気味さが、物語全体の雰囲気を一層濃密にしています。
村の因習とその影響:伝統と因習が現代にどのような影響を及ぼすかを描き、社会的なテーマも掘り下げています。
ミステリアスなストーリー展開:「青の母」とは何か、その秘密が徐々に明かされるプロセスは、読者を引き込む強いドライブを持っています。
美しくも暗いアートスタイル:作品のテーマに合った、美しくも暗い色調のアートワークが、物語の緊張感を高めます。

 

こんな人におすすめ!

『青の母』は、心理的な恐怖や社会的な因習に興味がある方、そして美しくも不気味な物語に魅了される方に特におすすめします。

伝統と現代の交錯する環境での人間ドラマを求める読者や、深い人間関係とその複雑さを楽しめる方にも、この漫画は新しい発見を提供するでしょう。

また、ミステリーやホラー漫画のファンにとっても、見逃せない作品です。

 

 

零 影巫女:消えた親友と忌まわしい記憶の追跡


零 影巫女


『零 影巫女』は、天樹征丸の原作とhakusの作画によるホラーマンガで、ホラーゲーム「零」シリーズを基にしています。

この作品では、大学生の鷲月沙羅が主人公で、彼女は超常現象カメラマン、龍崎冬星によって過去が再び明るみに出されます。

冬星から見せられた一連の写真には、沙羅の幼少期に通っていた既に廃校となった鴉澤小学校が映っており、その中には行方不明になった昔の親友の姿も含まれていました。この発見により、沙羅とゼミの仲間たちは、鴉澤村にあるその小学校で合宿を行うことになりますが、彼らを待ち受けるのは忘れ去られた恐ろしい秘密です。

 

◆5つの魅力◆
深いストーリーライン:過去と現在が交錯し、失われた記憶を辿る過程がスリリングに展開します。
心理的な恐怖:主人公とその友人たちが直面する超自然的な現象が、彼らの心理に深い影響を及ぼします。
謎解き要素:行方不明の親友と廃校の秘密を解明する過程が、読者に緊迫感を提供します。
美しいビジュアル表現:hakusによる緻密で雰囲気ある作画が、物語の不気味さを一層引き立てます。
ゲーム原作の再構築:人気ゲーム「零」シリーズの世界観をベースにしつつ、新たな解釈と展開を加えることで独自の魅力を持たせています。

 

こんな人におすすめ!

『零 影巫女』は、心理的なホラーと謎解きが好きな方、そして過去の秘密や超自然現象に魅了される方に特におすすめです。

また、ビジュアルにこだわりのある読者や、ゲーム「零」シリーズのファンにとっても、新たな楽しみとなる作品です。

この漫画は、不可解な出来事と人間ドラマが織り交ぜられた深い物語を楽しむことができるでしょう。

 

 

後遺症ラジオ:無形の恐怖が奏でる禍々しいメロディ


後遺症ラジオ


『後遺症ラジオ』は、中山昌亮によるホラー漫画で、彼の先行するヒット作『不安の種』の精神的続編として位置づけられます。

この作品では、ラジオの電波を通じて伝わる恐怖が中心テーマとなり、読者に直接的ではないが深い恐怖を呼び起こします。

中山昌亮は、その巧妙な筆致で「恐怖の果実」を熟成させ、読者の背筋を凍らせる新たな物語を展開します。

物語は、ラジオから流れる異常な放送が引き起こす一連の不可解な出来事や、それによって翻弄される人々の心理を丁寧に描いています。

 

◆5つの魅力◆
独特の恐怖表現:ラジオという日常的なアイテムを用いて恐怖を構築する方法は、親しみやすさとの対比で恐怖を一層引き立てます。
心理的なスリル:登場人物が経験する精神的な後遺症や恐怖に対する反応がリアルに描かれ、読者に深い共感を促します。
連鎖する恐怖の展開:一つの小さな異常から始まる大きな恐怖の連鎖が、物語に強い緊張感とドラマをもたらします。
中山昌亮の筆致:ホラージャンルにおける彼の絶妙な表現力が、このシリーズの怖さをさらに際立たせています。
深まる謎:物語が進行するにつれて明かされる謎が多層的で、読者を最後まで引きつけます。

 

こんな人におすすめ!

『後遺症ラジオ』は、新しい形のホラーを求めている読者や、日常に潜む恐怖に興味がある方に特におすすめします。

また、心理的な恐怖を好む方や、物語の中でゆっくりと緊張を高めていくタイプのホラーを楽しみたい方にもぴったりです。

中山昌亮の作品ファンはもちろん、『不安の種』を楽しんだ方にとっても、さらに進化した恐怖の形を体験することができるでしょう。

 

 

ポルタス:呪われたゲームと運命の連鎖


ポルタス


『ポルタス』は阿部潤によるホラー漫画で、呪われたビデオゲームが引き起こす恐怖を描いています。主人公の川上あさみは、学校で「ポルタス」という古いビデオゲームにまつわる噂を耳にします。

このゲームには、プレイヤーが特定のステージで「はい」と答えると死に至るという都市伝説があります。あさみの美術部の友人、千春がこのゲームに夢中になった後、謎の自殺を遂げたことから、あさみはゲームの呪いを解明しようと試みます。

しかし、その過程で彼女自身もゲームの恐怖に囚われていく…。この物語は、都市伝説の怖さと現代のテクノロジーが生み出す未知の恐怖を結びつけます。

 

◆5つの魅力◆
現代のテクノロジーと超自然の融合:ビデオゲームという現代的なアイテムを通じて古典的な都市伝説の恐怖を探るアプローチが斬新です。
心理的な緊張感:主人公たちが体験する心理的な恐怖が細かく描かれ、読者に深い共感を誘います。
連鎖するトラジェディ:一人のキャラクターの死が次の事件を引き起こす連鎖は、物語に強いドライブをもたらし続けます。
謎解きの要素:ゲームの呪いの真相に迫る過程が、ミステリー好きな読者には特に魅力的です。
緊迫したビジュアル表現:阿部潤の画力が、ゲームの世界と現実世界の恐怖を効果的に表現しています。

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こんな人におすすめ!

『ポルタス』は、テクノロジーを題材にしたホラーが好きな方、心理的な緊張感を楽しめる読者、都市伝説に興味がある方に特におすすめします。

また、ビデオゲームの暗い側面に魅力を感じる方や、連鎖する悲劇の物語が好きな方にとっても、読む価値のある作品です。

この漫画は、呪われたゲームを通じて人間の心理を掘り下げ、読者に新しい形の恐怖を提供します。

 

 

まとめ

心霊や幽霊をテーマにした漫画は、ただ怖がらせるだけでなく、読者に深い感動や考えさせるテーマを提供しています。

今回ご紹介した作品群は、それぞれが独自の視点で超自然的な現象を描き出し、人間の心理や社会の暗部にも光を当てています。

心霊現象の謎解きから、心理的なドラマ、現代技術との融合に至るまで、多様な恐怖があなたを待っています。

これらの作品が、ホラーマンガの奥深さと多面性を体感する一助となれば幸いです。

 

 

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【ヒトコワ怪談】SNSの陰影

大学三年生の悠斗は、友人に勧められて「ShadeChat」という匿名性の高い新しいSNSアプリを試し始めた。

 

彼はこのアプリの自由で開放的なコミュニケーションを楽しんでいたが、ある日、「Aya」と名乗るユーザーから接触があった。彼女のメッセージは友好的で、話題も悠斗の興味を引くものだった。

 

最初のうちは、彼らのやり取りは楽しく、共通の趣味や音楽、映画について熱く語り合った。しかし、Ayaは自身の個人情報については一切明かさず、顔写真の交換も拒否した。それでも悠斗は彼女とのコミュニケーションを楽しんでいた。

 

数週間が経過し、Ayaからのメッセージに小さな変化が現れ始めた。

彼女はときおり、悠斗が子供の頃に住んでいた地域の話や、彼女が知っているはずのない地元の出来事について言及することがあった。

初めは偶然かと思われたが、その言及が繰り返されるにつれ、悠斗は不安を感じ始めた。

 

彼女の話題の中には、悠斗が小学生時代に参加した地域の祭りの詳細や、彼がかつて遊んだ公園の名前など、具体的で個人的な情報が含まれていた。

これらの情報は悠斗が誰にも話したことのないものだった。

 

悠斗はAyaがなぜこれらのことを知っているのか疑問に思い始めた。そしてある夜、彼は自分の過去のアルバムをめくりながら、小学校のクラス写真に目を止めた。

 

その中には、自分がよくないことをした記憶のある同級生が写っていた。彼とその同級生はよく衝突しており、その同級生がしばしばいじめの対象になっていたことを思い出した。

 

更に調査を進めるうちに、その同級生の家族構成についての情報を手に入れ、彼には妹がいたことを知った。

その妹の名前が「彩」ということも分かり、彼はAyaと彩が同一人物である可能性に気づいた。

 

Ayaからの次のメッセージが届いたとき、悠斗は彼女に問いただす代わりに、彼らの過去の話をそっと振った。

すると、Ayaは予想通り、その過去の出来事に精通しているかのように話し始め、ついには悠斗に向かって彼の過去の行動がどれだけ自分たちの家族に影響を与えたかを告げた。

 

悠斗は自分の過去の行動によって誰かの人生が狂わされた可能性に打ちのめされた。彼はAya、つまり彩に対して謝罪の意を表明しようとしたが、彼女の復讐はすでに進行中であった。Ayaは彼のSNS上の行動を操作し、彼に不利な証拠を集めていた。

 

 

悠斗の日常は完全に変わってしまった。彼のSNSのアカウントは、Aya、すなわち彩によって完全に乗っ取られてしまい、彼の名前で不適切なメッセージや嘘の情報が拡散されていた。

 

彼の友人たちからは疑いの目で見られ、彼自身も信じられない程の精神的圧力にさらされていた。この復讐劇は、ただの恨みから生じたものではなく、彼の過去の行動が引き起こした深い傷跡を晒すものであった。

 

我慢の限界に達した悠斗は、どうにかして彩と直接対峙しようと決意した。彼は彩の居所を突き止めるため、昔の知り合いやSNSの繋がりを辿り始めた。

 

しかし、その調査が進むにつれて、衝撃的な事実が明らかになった。

彩はすでに亡くなっており、彼女の兄が苦しみから解放されるために選んだ自殺を、彩もまた選んだのだった。

 

その事実を知った時、悠斗は完全に打ちのめされた。

 

「Ayaってじゃあ、一体誰? 何故? 何? 何が起きてる?」

 

部屋で困惑し、自分の行動が引き起こした連鎖の結果に絶望して暴れていると、彼の母が現れた。

 

彼女の表情は悲痛で、目には涙が溜まっていた。「悠斗、本当のことを話さなければならないわ。あのAyaの正体、それは…私よ」

 

悠斗はその言葉を受け入れることができなかった。

彼の母は、息子がいじめに加担し、その結果として同級生が自殺に追い込まれたことを知っていた。

罪の意識に苛まれ、そして息子に正義の裁きを下すべきだと決意した彼女は、SNSを通じて息子に対する復讐を計画したのだった。

 

母はさらに話を続けた。「私たちが苦しむのは当然のこと。あなたが彼にしたことを、私があなたに...。私たちは一緒に償わなければならないわ」彼女はキッチンから包丁を取り出し、その鋭い刃を見つめながら悠斗に近づいた。彼女の目には狂気じみた決意が宿っていた。

 

物語は、母が包丁を手にした瞬間、凍りつくような静寂の中で終わる。悠斗と母親がどのようにその深い闇と向き合うのか、その答えは語られないまま、あなたに委ねられる。

 

 

mangalike.hatenadiary.jp

 

 

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異色ホラーコメディ漫画!おすすめ作品5選

ホラーとコメディは一見相反するジャンルですが、実は互いを引き立てる絶妙な関係にあります。日常に潜む不気味さと笑いの要素を融合させた「ホラーコメディ漫画」は、読者に新たな魅力を提供します。

 

今回は、少し変わった視点で楽しめるホラーコメディ漫画をピックアップ。これらの作品は、怖いけれどどこか愛おしいキャラクターや、予測不能なストーリー展開で、きっとあなたの読書時間を楽しく彩ってくれるはずです。

 

 

クリーピーキャット - 猫と私の奇妙な生活

クリーピーキャット

 

この独特な4コマ漫画は、一風変わったペット、クリーピーキャットとその飼い主フローラの日常を描いています。フローラが普通の猫だと思って迎え入れたクリーピーキャットは、実は普通ではない超自然的な能力を持っています。彼の周りでは、日常が一瞬にして非日常に変わります。不気味だが愛らしいクリーピーキャットとの生活は、予想もつかない出来事で満ちています。

 

◆5つの魅力◆
独特のビジュアルスタイル:クリーピーキャットのキャラクターデザインは、一見して忘れられないほどユニークで魅力的です。
コミカルな日常シーン:日常生活で起こる小さな出来事が、クリーピーキャットの不思議な能力によりユーモラスに変化します。
ホラーとコメディのバランス:怖いけれど笑える、この絶妙なバランスがクリーピーキャットの大きな魅力です。
キャラクター間の関係性:フローラとクリーピーキャットの奇妙ながらも心温まる関係が、物語に深みを加えています。
サプライズが満載:読むたびに新たな発見があり、一度読み始めたら最後まで手が離せません。

 

こんな人におすすめ!

「クリーピーキャット」は、ユーモアと少しのスリルを楽しめるホラーコメディが好きな人にピッタリです。不思議なキャラクターに癒されたい、日常に少しの非日常を加えたいと思っている人にもおすすめの作品です。

猫が好きで、ちょっとした怖さも楽しめる方にもぜひ読んでいただきたいです。

 

 

フランケン・ふらん - 医療と倫理のグレーゾーン

フランケン・ふらん


フランケン・ふらんは、医学と倫理の境界線上で繰り広げられる、ブラックユーモア満載のホラーコメディ漫画です。

主人公のフランは、外科手術と生命工学の天才で、彼女の手にかかれば不可能と思われる医療も可能になりますが、その結果は時として予想外の方向に転じます。


フラン・マドラクは、医療の限界を超えた治療を施す医師。彼女のもとには、普通の医者では手に負えない極端な症例が持ち込まれます。

フランはどんな手段をも厭わず、患者の願いを叶えようとしますが、その方法は常に倫理的なジレンマをはらんでいます。

生きた実験体としての彼女自身の存在もまた、この物語のダークな面白さを加速させています。彼女が行う医療行為は、時にグロテスクで予測不可能な結末を迎えることがあります。

 

◆5つの魅力◆
グロテスクながらも知的なストーリーライン:医療と倫理が交錯する独特のプロットが展開。
個性的なキャラクター:フランをはじめとする魅力的で複雑なキャラクターたち。
ブラックユーモア:深刻なテーマを独自のユーモアで軽減し、読者を引きつけます。
哲学的な問いかけ:何が倫理的な医療行為なのか、常に問いかけるテーマ。
ビジュアルの魅力:緻密な画力で描かれる、驚異的なビジュアルが物語を彩ります。

 

こんな人におすすめ!

「フランケン・ふらん」は、ブラックユーモアが好きで、医療や科学に興味がある読者にぴったりの作品です。

また、倫理的な問題に思考を巡らせることが好きな方や、通常のマンガにはない深いテーマを求めている方にもおすすめします。グロテスクな表現が苦手でない方には、一読の価値ありです。

 

 

保健室の死神 - 学園の異色の守護者、ハデス先生

保健室の死神


『保健室の死神』は、常伏中学校に勤務する新任の養護教諭、派出須逸人(通称ハデス先生)を中心に描かれる学園ホラーコメディです。

彼の人とは異なる外見と、普通ではない能力が生徒たちや学校にどのような影響を与えるのか、その日常をユーモラスかつ心温まるエピソードで綴ります。


26歳の派出須逸人は、白髪でほとんど眉がなく、目の周囲から頬にかけて常にひび割れた皮膚を持つ異様な外見の持ち主です。

彼は心優しく、保健室を「誰でも気軽に利用できる癒しの空間」にしようと努めています。しかし、その容姿と予期せぬ行動から、なかなか生徒たちに受け入れられません。特異な体質と病魔「冷血」を宿す彼は、病魔に侵された生徒を救うため、自らの力を使い続けますが、その方法は自己犠牲的で周囲からは心配されています。

 

◆5つの魅力◆
個性的な主人公:ハデス先生のユニークな外見と能力が物語に深みを与えます。
コメディとシリアスのバランス:生徒とのコミカルなやり取りと、シリアスな背景が絶妙に混ざり合っています。
心温まるエピソード:学校での様々な問題に対処する過程で見せるハデス先生の優しさが感動を呼びます。
ダイナミックな展開:病魔との戦いや、学校生活の中でのドラマがスリリングです。
深いメッセージ:見た目ではなく中身で人を判断することの大切さを描いています。

 

こんな人におすすめ!

この作品は、ユニークなキャラクターと異色の設定が好きな人、学園ものに新しい風を求めている人におすすめです。

また、外見に惑わされず本質を見極める大切さを描いたストーリーを楽しみたい読者にもぴったりです。ホラー要素がありながら、ハートフルでコミカルな展開を求める方にも適しています。

 

 

吸血鬼すぐ死ぬ - 笑撃の吸血鬼コメディ

吸血鬼すぐ死ぬ

 

『吸血鬼すぐ死ぬ』は、一風変わった吸血鬼とヴァンパイアハンターたちの奇想天外な日常を描いたコメディ漫画です。

主人公のドラルクは、見た目は恐ろしいが実は非常に弱い吸血鬼で、彼の行動は常に予想外の笑いを誘います。


ドラルクは伝説の吸血鬼と恐れられていますが、実際は非常に弱く、ちょっとしたことで「すぐ死ぬ」ほどの脆さを持っています。

一方、町にはドラルクを退治しようとするヴァンパイアハンターのロナルドがいますが、彼の努力もまたコミカルな失敗に終わることが多いです。

この不器用な二人の交流を中心に、多彩なキャラクターが織りなすドタバタ劇が展開します。

 

◆5つの魅力◆
ユニークなキャラクター:弱すぎる吸血鬼とドジなハンターの組み合わせが新鮮。
斬新なコメディ:予測不可能な展開とシュールなユーモアが満載。
カラフルなアートスタイル:ポップでカラフルな画風が物語に活気を与えます。
バラエティに富んだエピソード:一話完結のエピソードが多く、手軽に楽しめる。
ハートウォーミングな瞬間:コメディの中にも友情や仲間意識が感じられるシーンがあります。

 

こんな人におすすめ!

『吸血鬼すぐ死ぬ』は、従来の吸血鬼物語に新しい風を求める方や、日常に笑いを求める方におすすめです。

非常に軽快でユーモラスなストーリーを楽しみたい読者、特にコメディマンガが好きな方にはぴったりの作品です。また、短いエピソード形式なので、スキマ時間に気軽に読むことができます。

 

 

死神坊ちゃんと黒メイド - 触れられない愛の物語

死神坊ちゃんと黒メイド


『死神坊ちゃんと黒メイド』は、触れたものを死に至らしめる呪いを背負った青年「坊ちゃん」と、彼に献身的に仕えるメイド「アリス」の間の複雑でユニークな関係を描いたダークファンタジーコメディです。


町から外れた森の奥にひっそりとたたずむ大きな屋敷。その屋敷に「死神」と恐れられる青年、坊ちゃんが住んでいます。

幼い頃に「触れたもの全てを死なせてしまう」呪いをかけられた坊ちゃんは、人々に拒絶され孤独な生活を送っていました。

しかし、彼の日常は彼に仕えるメイドのアリスによって大きく変わります。アリスは坊ちゃんの呪いを恐れず、彼に逆セクハラを繰り返しながらも、彼を深く愛しています。坊ちゃんはアリスに触れたい一心ですが、触れると彼女を殺してしまうために苦悩します。二人の関係は、触れないことによる純愛という、切なくもユーモラスなドラマを展開します。

 

◆5つの魅力◆
独特のプレミス: 触れたものを死に至らしめるという特異な呪いを抱えた主人公。
コメディとシリアスの絶妙なミックス: アリスのユーモラスな行動と坊ちゃんのシリアスな状況が見事に融合。
美しいアートワーク: ゴシック風の美術が物語の雰囲気を高めます。
キャラクター間の深い絆: 坊ちゃんとアリスの関係は、多くの感情的な瞬間を生み出します。
ユニークなセクハラ要素: アリスの逆セクハラが物語に独特のスパイスを加える。

 

こんな人におすすめ!

『死神坊ちゃんと黒メイド』は、ダークながらもハートフルな物語が好きな人、また独特の恋愛物語を楽しみたい人におすすめです。

また、ゴシック風の美術とキャラクターに魅力を感じる読者や、触れることのできない純愛に心打たれる方にもぜひ手に取っていただきたい作品です。

 

 

 

まとめ

本記事では、異色のホラーコメディ漫画からハートフルなファンタジーまで、多彩な作品をご紹介しました。それぞれ独自の世界観と魅力的なキャラクターが織りなすストーリーが、読者に新たな発見と楽しみを提供します。

『死神坊ちゃんと黒メイド』の切ない恋愛物語、『モンスター娘のいる日常』の異種族交流の日々など、各作品が持つ独特のテーマは多くの読者に感動や笑いをもたらすことでしょう。これらの作品がマンガの魅力を再発見するきっかけになれば幸いです。

 

 

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心霊以上の恐怖!おすすめサイコホラー漫画10選

 

心理的な恐怖をテーマにした「サイコホラー漫画」は、読む者の心の奥底に潜む不安や恐怖を呼び覚ます特別な魅力があります。

狂気に満ちたストーリー、深層心理を揺さぶるキャラクター達が織りなす世界は、一度足を踏み入れると簡単には抜け出せない魅力を持っています。

この記事では、そんなサイコホラー漫画の中から特におすすめの作品を厳選してご紹介します。不気味で狂った物語の世界に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

心の闇を描く『血の轍』

血の轍

 

押見修造の『血の轍』は、一見普通の家庭に潜む暗い秘密と、毒親による精神的虐待をリアルに描いた作品です。

この漫画は、母と子の間の異常な関係性と、それが引き起こす悲劇的な事件を中心に展開します。

母親による支配と愛情の名の下に行われる心理的虐待が、子どもたちの人生にどのような影響を及ぼすのかを、緻密に追っています。

 

◆5つの魅力◆
深い心理描写: 登場人物の心理状態が細かく描かれ、読者は彼らの感情に深く共感します。
リアリティ: 家庭内で起こる虐待の描写がリアルで、社会問題への認識を新たにします。
緊迫感: 物語の展開には強い緊迫感があり、ページをめくる手が止まりません。
衝撃的な展開: 予想を裏切る展開が多く、最後まで読者を惹きつけます。
美しいアート: 押見修造の独特な画風が、物語の雰囲気を一層際立たせています。

 

こんな人におすすめ!

『血の轍』は、家族内の複雑な問題や心理的な虐待に興味がある読者、社会的なテーマに敏感な方に特におすすめの作品です。また、心の闇を深く掘り下げた物語を求める方にも、多くの洞察を提供します。

 

 

閉ざされた村の秘密『ガンニバル』

ガンニバル

 

二宮正明による『ガンニバル』は、閉鎖的な村で起こる人食い事件を描いたサイコホラー漫画です。

主人公の阿川大悟は、警察官としてこの村に赴任しますが、そこで目にするのは普通の村人の生活とは裏腹に、恐ろしい秘密でした。

次々と明らかになる村の闇と、それに立ち向かう阿川の姿が描かれています。

 

◆5つの魅力◆
強烈なサスペンス: 読む者を絶え間ない緊張感で引き込む物語展開。
リアルな人間ドラマ: 人間の本質や闇を深く掘り下げ、複雑な人間関係をリアルに描き出しています。
圧倒的な恐怖: 人を食べるというタブーに踏み込んだ設定が、強烈な恐怖感を生み出します。
緻密な世界観: 閉鎖された村の独自の文化や規範が、物語に深みを与えています。
見事なアートワーク: 登場人物の表情や環境の描写が細かく、物語の雰囲気を高めています。

 

こんな人におすすめ!

『ガンニバル』は、人間の暗い面や社会のタブーに興味がある方、そしてサイコホラーやサスペンスが好きな方にぜひ読んでいただきたい作品です。

密室状態の村で繰り広げられる心理戦とサバイバルを楽しみたい読者には、特におすすめの一冊となるでしょう。

 

 

東京の闇を描く『東京伝説』

東京伝説

 

『東京伝説』は、平山夢明原作、鳥山英司著のサイコホラー漫画で、東京の裏面を舞台にした一連の恐怖体験を描いています。

本作では、都市の普段見過ごされがちな暗部にスポットを当て、現代社会の狂気や不条理を浮き彫りにします。ラブホテルで目を覚ました編集者が奇妙な声に導かれて異常な体験をするところから物語は始まります。

 

彼女の周囲では理解しがたい事件が連続し、徐々にその恐怖がエスカレートしていく様子が描かれます。読者は、一見普通の都市生活の裏に隠された異常な現実と向き合うことになります。 この漫画は、東京のさまざまな場所を舞台に、各エピソードごとに異なる恐怖の形を提示します。

それぞれの物語が独立しているものの、都市が抱える広範囲な問題への言及としてつながり、一層の緊張感を生み出しています。

 

◆5つの魅力◆
多様なストーリーライン: 各エピソードが異なるテーマを扱いながらも、東京という都市が抱える闇を掘り下げます。
リアルな描写: 細部にわたるリアルな描写が、読者に強烈なリアリティを感じさせます。
深い社会的洞察: 現代社会の問題を背景にしたストーリーが、考えさせられるテーマを提供します。
高い芸術性: 鳥山英司の緻密なアートワークが、物語の雰囲気を高め、恐怖を視覚的にも訴えかけます。
緊迫した展開: 予測不能な展開が続き、読者を最後まで引きつけます。

 

こんな人におすすめ!

『東京伝説』は、都市の裏側に潜む闇に興味がある方や、サイコホラーが好きな方に特におすすめします。

また、社会問題に対する深い洞察を求める読者や、緻密なアートワークを楽しみたい方にもぴったりの作品です。舞台となる東京の多様な側面を新たな視点から体験したい方にも最適です。

 

 

日常の恐怖『不安の種』

不安の種


『不安の種』は、中山昌亮によるホラー漫画で、日常生活に潜む不条理と恐怖を描いています。この作品は、普通の日々を送る人々が突如直面する非日常的な恐怖体験をオムニバス形式で展開しており、読者に緊張感と不安を常に提供します。物語は一見普通の生活から一転、主人公たちが理解不能な出来事に遭遇し、その結果として生じる精神的な苦悩を描いています。各話は独立しており、日常に隠された恐怖の「種」が次々と芽吹きます。

 

◆5つの魅力◆
日常の風景に潜む恐怖: ありふれた日常が突如として恐怖の場に変わる瞬間を巧みに描いています。
多様なストーリーテリング: オムニバス形式で異なるキャラクターとシナリオが紹介され、多角的に恐怖を描き出します。
予測不可能な展開: 一話ごとに異なる結末や展開が用意されており、読者を飽きさせません。
緊迫した雰囲気: 漫画全体を通じて緊張感があり、ページをめくる手が止まらなくなるほどです。
強烈なビジュアル:中山昌亮特有の画風が、作品の暗いテーマを強調し、恐怖を視覚的に訴えかけます。

 

こんな人におすすめ!

『不安の種』は、日常と非日常の境界線に興味がある方、心理的な恐怖やサスペンスを楽しむことができる方に特におすすめします。

また、オムニバス形式の作品が好きで、短い話から深い印象を受けたい方にもぴったりの漫画です。各話が独立しているため、隙間時間に読むのにも最適です。

 

 

絶望の連鎖『洗礼』

洗礼


『洗礼』は、楳図かずおによるホラー漫画で、美しさと若さを追求するあまりに狂気へと陥る女優の物語を描いています。

この作品は、かつての大女優が自らの容貌の衰えに直面し、その絶望から極端な選択をする様子を追います。彼女は若さを取り戻すために非道徳的な計画を立て、その過程で周囲の人々も巻き込んでいくことになります。

楳図かずお特有のグロテスクで心理的な描写が、この物語の緊張感と恐怖を一層高めています。

 

◆5つの魅力◆
深いテーマ性: 美と老い、そしてその間の人間の葛藤を深く掘り下げています。
楳図かずおの独特の画風: グロテスクながらも美しいアートが、物語の暗いテーマを効果的に表現しています。
心理的な恐怖: 主人公の心理変化とそれに伴う極端な行動が、読者に強烈な印象を与えます。
予測不可能な展開: 物語の進行と共に明らかになる衝撃的な計画は、読者を引きつけます。
感情的なダイナミクス: 主人公と周囲の人々との間の複雑な感情が、物語にリアリティと深みを加えています。

 

こんな人におすすめ!

『洗礼』は、心理的なホラーが好きな方、そして美と老化という普遍的なテーマに興味がある方に特におすすめします。

また、楳図かずおの作品が好きな方や、人間の極端な行動に魅力を感じる方にも必読の作品です。深い感情的な掘り下げと衝撃的な展開を求める読者には、この漫画が新たな洞察を提供するでしょう。

 

 

心の深淵を覗く『殺戮モルフ』

殺戮モルフ


『殺戮モルフ』は、外薗昌也と小池ノクトによるサイコホラー漫画で、都市伝説を基にした狂気じみた連続殺人事件を描いています。物語は、一見普通の女子高生・村崎まどかが中心となります。

彼女はある日、ズタ袋を被った作業着の男に出会います。この男は人々を無差別に殺害しており、まどかはその恐怖から逃れようと奔走しますが、次第に自身も異常な出来事に巻き込まれていくことになります。

 

◆5つの魅力◆
圧倒的な緊張感: 迫り来る危険と恐怖の中でのサバイバルが、ページをめくる手を止めさせません。
深いキャラクター描写: 主人公をはじめ、登場人物たちの心理が細かく描かれ、彼らの恐怖や決断がリアルに感じられます。
グロテスクなビジュアル: 残酷なシーンがリアリスティックに描かれ、強烈なインパクトを与えます。
謎解き要素: 連続殺人の背後にある謎が徐々に明らかになり、サスペンスを高めます。
社会的テーマ: 現代社会の孤独やエスカレートする暴力を背景に、深いメッセージが込められています。

 

こんな人におすすめ!

『殺戮モルフ』は、サイコホラーとサスペンスが好きな方、またグロテスクな描写に耐えられる方に特におすすめします。また、心理的な深淵を探求する物語や、社会に警鐘を鳴らすようなテーマに興味がある読者にもぜひ読んでいただきたい作品です。

 

 

絶望の展覧会『新装版 ミュージアム 完本』

新装版 ミュージアム 完本


『新装版 ミュージアム 完本』は、巴亮介によるサスペンス・ホラー漫画で、狂気に満ちた連続殺人犯「カエル男」との戦いを描いています。

この作品は、原作の『ミュージアム』シリーズを完全版として再構成したもので、未公開エピソードを含む新たな内容が追加されています。

物語は、残忍な方法で人々を殺害するカエル男の恐怖と、彼を追う刑事・沢村久志の執念深い追跡を中心に展開します。沢村は自身の家族もカエル男のターゲットにされており、個人的な復讐と正義の間で葛藤します。

 

◆5つの魅力◆
圧倒的な緊張感: カエル男による残虐な犯行と、それを追う過程での心理戦が息をのむような緊張感を生み出します。
複雑なキャラクター描写: 主要人物である沢村の葛藤が深く掘り下げられ、彼の行動の背後にある心理が丁寧に描かれています。
リアルな犯罪心理: 犯罪者の異常な心理がリアルに描写され、読者に深い恐怖を感じさせます。
追加された新エピソード: 完本版独自の新エピソードが物語に新たな深みを加え、ファンには新しい発見があります。
洗練されたアートワーク: 巴亮介の緻密でダイナミックな画力が、物語のダークな雰囲気を一層強調しています。

 

こんな人におすすめ!

『新装版 ミュージアム 完本』は、心理的なサスペンスや犯罪ミステリーが好きな方、またグロテスクな表現に耐えうる方に特におすすめします。

深い人間ドラマとスリリングなストーリーを求める読者にとって、この漫画は忘れがたい体験を提供するでしょう。

 

 

過去と現在が交錯する『幽麗塔』

幽麗塔


『幽麗塔』は乃木坂太郎によるホラー漫画で、昭和初期の神戸を舞台にしています。この物語は、失業中の青年・天野が主人公で、彼が幽霊塔と呼ばれる時計塔で命を狙われるところから始まります。

救出された後、彼は謎の美青年テツオと出会い、隠された財宝を求める冒険に巻き込まれていきます。しかし、その過程で天野は塔とテツオの秘密を徐々に解き明かしていくことになります。

 

◆5つの魅力◆
歴史的背景: 昭和の神戸という舞台設定が、物語に深みと独特の雰囲気をもたらしています。
ミステリアスなキャラクター: テツオをはじめ、各キャラクターの神秘性が読者の好奇心を刺激します。
謎解き要素: 財宝探しという冒険が進行する中で展開される謎が、物語にスリルと興奮を加えています。
心理的な深掘り: 主人公やその他のキャラクターの内面が丁寧に描かれ、彼らの心理的葛藤がリアルに感じられます。
鮮やかなアートワーク: 乃木坂太郎の描く美しいアートが、このダークな物語を一層引き立てています。

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こんな人におすすめ!

『幽麗塔』は、歴史的な背景が色濃く反映された物語や、ミステリーと心理的な深掘りを楽しめる方におすすめです。また、日本の昭和時代に興味のある方や、美しいアートワークを鑑賞することが好きな方にも、特に魅力的な作品です。

 

 

地下の恐怖を揭く『マンホール』

マンホール 新装版


『マンホール』は筒井哲也によるサイコホラー漫画で、下水道のマンホールから始まる恐怖と狂気を描いています。この物語は、商店街で突如発生した全裸の男の怪死事件からスタートします。

検死の結果、男の体内から未知の新種の寄生虫が発見されるという衝撃的な事実が判明します。ベテラン刑事の溝口と彼の部下・井上はこの謎を追い、やがて暗闇のマンホールに隠された秘密の施設にたどり着きます。彼らはその地下の世界で繰り広げられる恐怖と直面することになります。

 

◆5つの魅力◆
リアルなサスペンス: 警察の捜査をリアルに描きながら、サスペンスフルなストーリーが展開されます。
未知の生物との対峙: 新種の寄生虫という未知の要素が、読者に強烈な恐怖と興味を引き起こします。
グロテスクなビジュアル: ホラーファンにはたまらない、衝撃的かつ詳細なグラフィックが物語の緊張感を高めます。
謎解き要素: 事件の背後にある科学的、社会的謎が徐々に明かされていくプロセスが魅力的です。
深いテーマ: 環境破壊や人間の倫理に対する問題提起が、物語に深い意味をもたらしています。

 

こんな人におすすめ!

『マンホール』は、ダークな都市伝説や科学的な謎に興味がある方、サイコホラーやミステリージャンルが好きな方に特におすすめします。

また、グロテスクな表現に耐性がある方にとっては、この漫画は刺激的な一作となるでしょう。社会的な問題に関心がある読者にも、考えるきっかけを与える作品です。

 

 

深淵を覗く『多重人格探偵サイコ』

多重人格探偵サイコ


『多重人格探偵サイコ』は、田島昭宇と大塚英志によるサイコホラー漫画で、異なる人格を持つ探偵・雨宮一彦が複数の猟奇的な殺人事件を解決する過程を描いています。

この漫画は、主人公の多重人格という特異な特性を生かし、独特な方法で事件にアプローチします。

雨宮はそれぞれの人格が異なる能力を持っており、複雑に絡み合った事件の真相に迫っていきます。

彼の過去と現在が交錯する中で、読者は次第に彼の心の奥底に隠された秘密を知ることになります。

 

◆5つの魅力◆
複雑な主人公: 雨宮一彦の多重人格が物語に深みと複雑さを加え、読者を引き込みます。
猟奇的な事件: 一つ一つの事件が独特で奇妙な設定であり、解決への道筋が非常に興味深いです。
心理的な探究: 登場人物の心理状態が細かく描かれ、その動機や背景に深く迫ります。
ダークなアートスタイル: 物語の暗いテーマに合わせたグラフィックが、雰囲気を盛り上げます。
思わぬひねり: 物語の進行中に現れる意外な展開が、サスペンスを際立たせています。

 

こんな人におすすめ!

『多重人格探偵サイコ』は、深い心理分析や複雑なキャラクターが好きな方、サスペンスフルなストーリーを楽しめる方に特におすすめします。

また、猟奇的な殺人事件をテーマにした漫画が好きな方や、ダークなストーリーテリングを求める読者にも満足いただける作品です。

 

 

 

まとめ

本記事では、心の奥底に潜む恐怖を描く「サイコホラー漫画」を多角的に紹介しました。緻密な心理描写と緊迫感あふれるストーリーラインが特徴の各作品は、読者に深い印象を与えること間違いなしです。

日常に潜む不安を探る『不安の種』、閉ざされたコミュニティの暗部を描く『ガンニバル』、都市の裏側を暴く『東京伝説』など、多様なテーマを持つこれらの作品は、サスペンスと心理的な探求を求める読者にはぴったりです。

各作品が提示する独特の世界観と深いメッセージ性をぜひご自身で体験してみてください。

 

 

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【怖い話】-鏡- あなたにも訪れるかもしれない日常の中の恐怖

 

静かな夜、私は一日の疲れを癒やすべく、お風呂にゆっくりと浸かっていました。暖かい湯の感触が心地よく、しばしの安らぎに浸っていました。

 

「シャー…シャー…」

 

シャワーの音が耳に心地よく響きます。私はシャンプーの泡立てを始め、頭を洗い始めました。泡が頭を覆い、その瞬間、目を閉じるのが自然な流れでした。

 

しばらくして、何かがおかしいことに気づきました。シャワーの音が遠のいていくような…いや、別の音が混じっているような…。

 

「カラン…カラン…シャー…」

 

それは、どこか他の水が流れる音。しかし、この家には私一人。おかしい、風呂場以外で水を使うはずがないのに…。

 

私は思い切って目を開けました。しかし、目の前にはただいつもの風呂場の壁。何も変わった様子がない。私はただの気のせいかと思い、再び目を閉じてシャンプーを続けました。

 

しかし、その音は止まるどころか、徐々に大きくなっていきました。「カラン、シャー…カラン」という水の音は、今度ははっきりと私の耳に届き、それはまるで私のすぐそばで誰かが水を使っているかのよう…。

 

恐怖で背筋が凍りつきましたが、勇気を出してもう一度目を開けると、やはり何も変わっていません。私は自分を落ち着かせようと深呼吸しました。ただの幻聴か、疲れているのかもしれない。

 

私はふと風呂場の鏡に目をやりました。曇りガラス越しに何かぼんやりとした人影が映っているように見えたのです。

 

私は一瞬で凍りつき、目を疑いました。でも、目をこすってもその影は消えない。そして、その影はゆっくりと動き始めました。

 

恐怖で身動きが取れない私。しかし、その影は徐々に形を変え、私の目の前にあるはずのない、「もう一つの私」のような存在へと変わっていきました。

鏡の中の私は、私がするはずのない嘲笑うような表情を浮かべていました。

 

 

「これは夢だ…」私はそう自分に言い聞かせました。しかしその時、何か冷たいものが私の肩に触れました。

目を向けると、そこには何もありません。だが、その触感は明確で、それはまるで誰かの手のようでした。

 

慌ててシャワーを切り、風呂から出ようとしました。しかし、ドアが開かない。何度も何度も試みるものの、ドアはまるで外から何者かに抑えられているかのように、ビクともしません。

 

「カラン、カラン」その音は再び始まり、今度はさらに明確に、私の名前を呼ぶ声が混じり始めました。「カラン、シャー、〇〇…」

 

恐怖のあまり、私は力が抜けて床に座り込みました。そしてふと気がつくと、風呂場の壁にかけてあった鏡が見当たらないことに気づきました。

 

鏡はどこにもない。そこにあったのは、ただの壁。だが、私は確かに鏡に映る自分と、もう一人の「自分」を見たはずでした。

 

その時、私は理解しました。この家には、私以外に「もう一人」の存在がいることを。そして、その「もう一人」が何を求めているのかはわからないけれど、それが今、この瞬間にも私に近づいていることを。

 

私は再び目を閉じました。だが、今度は何も見たくない、何も聞きたくない、ただこの恐怖から逃れたい一心で。

 

「シャー…シャー…」シャワーの音が再び鳴り始めます。だが、今回はその音が私を安心させるどころか、深い絶望の中に突き落としていくようでした。

 

私はゆっくりと目を開け、何かが変わったことを願いましたが、現実は変わらず、ただ静かな風呂場だけがありました。しかし、その静けさが今では私にとって最大の恐怖でした。

 

「カラン、カラン」の音は止まり、代わりに「タッ…タッ…タッ…」という足音が聞こえてきました。

まるで誰かが風呂場に近づいてくるような…。

しかし、私以外にこの家には誰もいないはず。それでも、その足音は確実に、そして急速に近づいてきます。

 

私は全身が震えるのを感じながらも、何とか立ち上がり、最後の力を振り絞ってドアに向かいました。そして、何故か今回はドアが開きました。

ドアを開けた瞬間、冷たい空気が私の体を包み込み、一瞬で風呂場の蒸気が消え去りました。

 

私は風呂場から脱出し、家の中を走りました。そして、リビングにたどり着くと、そこには信じられない光景が広がっていました。

リビングの中央には大きな鏡が置かれており、その鏡の中には私がいます。でも、それは今の私ではなく、先ほど風呂場で見た「もう一人の私」でした。

 

鏡の中の私は微笑みながら、ゆっくりと手を振っています。その瞬間、私は何故だか全てを理解しました。

この家には、過去に私が知らない「もう一人の私」が存在していたのです。

そして、彼女は私に何かを伝えたくて、このような形で現れたのです。

 

恐怖と混乱の中、私は鏡に近づきました。鏡の中の「私」は、まるで何かを伝えようと口を動かしていますが、音は聞こえません。

私は手を伸ばし、鏡に触れようとしました。すると鏡の中の世界が波打つように揺れ、突然、全てが静寂に包まれました。

 

私が再び目を開けると、リビングにはもう鏡はありません。ただの普通の部屋。

そして、その晩に見た恐怖は、まるで夢だったかのように消え去っていました。

しかし、その出来事は私の中で深く刻まれ、私はこの家に隠された過去、そして「もう一人の私」の真実を知るための旅を始めることにしました。

 

その夜以降、私の生活は一変しました。日常の平和さが、あの出来事を夢や幻だと思わせるにはあまりにも現実的で、しかし、私の心の奥底には、消えない疑問と恐怖が巣食っていました。

私は「もう一人の私」について、そしてなぜ彼女が私に接触しようとしたのかについて、答えを求めることにしました。

 

調査を始めるため、まずは家の歴史から探り始めました。地元の図書館で過去の記録を漁り、前の所有者についての情報を集めました。

日がな一日を費やし、ついにある重要な手がかりを見つけ出しました。

 

この家にはかつて、私と同じ名前を持つ女性が住んでいたという記録です。彼女はある日突然失踪し、未だ発見されておらず当時の状況も謎が多い事が示唆されていました。

 

次に、私は家自体の奇妙な現象に焦点を当てました。特に風呂場とリビングに現れた鏡が、どうしても頭から離れませんでした。

私は専門家に相談し、家の構造と、もしかしたら存在するかもしれない隠し部屋や通路について調べました。

 

そしてある晩、深夜の探索中に、リビングの壁に隠された細い亀裂を見つけました。それをたどると、見えなかったはずの小さな扉が現れました。

 

心臓が高鳴り、手が震えながらも扉を開けると、そこには小さな部屋がありました。部屋の中央には、あの夜リビングに突如現れた鏡が、まるで待っていたかのようにそこに置かれていました。

 

 

部屋の隅には、古びた日記が落ちていました。それは「もう一人の私」、つまり過去にこの家に住んでいた女性のものでした。

日記を読むと、彼女が抱えていた孤独と苦悩、そして彼女がこの家に対して感じていた深い愛情が綴られていました。

 

そして、その最後のページには、彼女が自分の後を継ぐ人へのメッセージが記されていました。

 

「もしもこのメッセージを読んでいるなら、私はもうこの世にはいない。だけど、私の魂はまだこの家に留まり、守り続けている。私はあなたに会いたかった。だから、この鏡を通してあなたに接触しようとしたの。この家と、私の物語を受け継いで欲しい。」

 

私は全てを理解しました。あの恐怖の夜、私に接触しようとした「もう一人の私」は、実は私を導き、家の真実と彼女の存在を認識させようとしていたのです。

彼女は孤独な魂でありながら、この家を愛し、その歴史を守り続ける守護者だったのです。

 

私は日記を手に、鏡の前に立ちました。そして、心の中で彼女に語りかけました。

 

「ありがとう、私はあなたのメッセージを受け取りました。そして、この家とあなたの物語を大切にします。」

 

その夜以降、不思議なことに家の中はより温かく、安らかな雰囲気を纏うようになりました。私はこの家で新たな人生を歩み始めましたが、どこかで「もう一人の私」が見守っていることを感じながら。

そして私は知りました、この家にはもう恐怖はなく、ただの愛と絆だけが存在することを。

 

 

 

数か月が経過したある日、私は自宅のリビングで再びあの鏡を見つめていました。生活は平穏を取り戻し、あの夜の出来事も遠い記憶のように思えました。

 

しかし、時折鏡を通して何かが見えることがありました。最初はただの映り込みかと思っていたのですが、ある時、鏡の中に見知らぬ女性が現れ、私を怯えた目で見ていることに気づきました。

 

「また新しい幽霊か…?」私はそう思いました。しかし、その女性は何かを訴えかけるように私を見つめ続けます。

不思議に思いながらも、私はその女性に手を差し伸べました。ですが、私の手が鏡の表面を通り抜けることはありませんでした。

 

その女性の表情は変わらず、私を怯えた目で見つめ続けます。私は混乱しました。彼女は私に何を伝えたいのか? そして、私はなぜ彼女を助けることができないのか?

 

時間が経過し、鏡の中に現れる女性の存在が私の心をかき乱していました。彼女は何かを伝えようとしているように見えましたが、そのメッセージはいつも不明瞭で、私には理解できませんでした。

 

私は彼女が新たに現れた幽霊だと考え、何かしらの未解決の問題を抱えているのではないかと思い至りました。

 

ある晩、私は深い瞑想の中で鏡の女性と対話を試みました。驚くべきことに彼女は、私を鏡の中の幽霊だと誤解している事が分かりました。

 

この事実に気づいた瞬間、私は深い恐怖に襲われました。もしかすると彼女こそが現実世界で生きており、私は鏡の中の世界に閉じ込められた存在なのではないかと。

 

日々が過ぎ、私は彼女に何かしらの手がかりを与えようとしましたが、それは中々に難しい事でした。彼女はただただ怯えていて、私とのコミュニケーションを拒否していました。

 

しかし私はもはや単なる観察者ではなく、自分の運命を自らの手で変えることを決意していました。

彼女が新たにこの部屋に現れた住人であること、私は鏡の中の住人であることを私は確信していました。

 

だって、私の居る場所には何もなく、ただ真暗な空間に鏡だけ。

 

私はある計画を立てました。鏡の中から抜け出し、彼女との入れ替わりを試みるのです。

私は夜な夜な鏡の前で彼女とコミュニケーションを取り、彼女の信頼を得るために努力しました。

 

そして、ある晩、私たちの間で奇妙な現象が起こり始めました。部屋中が静かな光に包まれ、私たちの意識が入れ替わり始めたのです。

 

翌朝、私は信じられないことに、自分が鏡の外、彼女がいた世界に立っていることに気づきました。私は自由を手に入れ、鏡の中の世界から抜け出したのです。

 

 

鏡の世界から抜け出した後、私はその部屋から遠く離れた場所に新しい住居を見つけました。

新しい環境、新しい生活は、私にとって新たな始まりを意味していました。

 

過去の恐ろしい記憶は徐々に薄れ、すべてがただの悪夢だったのではないかとさえ思えるようになりました。

新しい友人、新しい仕事、新しい日々。私は過去を振り払い、前を向いて歩み始めました。

 

ある日のこと、長い一日を終えて家に戻り、リラックスするためにシャワーを浴びました。心地よい水の流れの中で、私はすべての疲れを洗い流し、リフレッシュした気持ちでリビングに戻りました。

 

しかし、リビングに入ると、何かが私の目を引きました。テーブルの上に、ひとつの手鏡が置かれているのです。「あれ?こんなところに鏡置いたっけ…?」私は自分でも記憶にない鏡を手に取り、戸惑いました。

 

手に取ったその鏡は、古びていて、どこか懐かしい感じがしました。しかし、私はこの鏡をどこで手に入れたのか、全く思い出せませんでした。鏡を覗き込むと、そこには私の姿が映っているだけでした。

 

でも、その瞬間、私の心の奥底には、かすかな不安がよぎりました。

 

過去の恐怖が夢だったのか現実だったのか、その境界がぼやけてきました。この鏡は、一体何を意味しているのでしょうか? それとも、ただの偶然でしょうか?

 

私は深く息を吸い込み、鏡をテーブルに戻しました。部屋を見渡すと、新しい生活の中で築いた幸せがありました。

 

 

 

 

ーアナタはシャンプーは目を瞑る派?

 

もしかしたら目を瞑っていたその瞬間、すでに鏡の中の世界に取り込まれていたのかもしれません。

 

だってほら、お風呂場、眼の前。鏡、あるでしょう?

 

 

 

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【怖い話】隙間 ~押し入れに潜むモノ~

深夜、部屋の中は勉強に没頭する僕だけの世界だった。外の静けさとは裏腹に、心の中は受験への不安でざわついている。机の上の教科書とノートからは、未来への扉が開くかのような重圧が感じられた気がしたよ。

 

ずっと机に向かっていると、肩が凝ってきて、ふと休憩がてら部屋を見回すんだ。そうしたら、後ろの押し入れのふすまが少し開いているのが目についたんだよね。

あー、開いてるなぁ~ぐらいで最初は別に気にも留めなかったんだけど、目がチラチラそっちに行くうちに、なんだか気になり始めて。

「集中しなきゃ」と思って、立ち上がって押し入れの扉を閉めたんだ。「ぱちん」と音を立ててね。よしっとまた机に向かうんだけど、気付いたらまた、ちょっとだけ開いてるの。正直前回のテストの結果は思うようにいかなくてさ、ここのところ焦ってたし疲れてるんだろうなって思ったけど、変だよね。

だって普通に考えてこの部屋には僕以外いないし、もう開くわけないんだもの。心の中では何かがおかしいって分かってたし、その小さな隙間に不気味な何かが潜んでるんじゃないかって内心落ち着かなかったけど、認めちゃったらもっと悪い方向にいくんじゃないかって気がして、必死に気付かない振りしてたんだ。

 

そして、また勉強し始めるんだけど、全然集中なんかできない。怖くて振り返ることもできない。そうしてシャーペン握ってるだけで、全然手なんかもう動いてないんだけど、しばらく硬直してたら今度は「プスッ、プスッ」って小さな音が聞こえてくるんだよ。

最初は「あれ、雨かな?」とか思ったけど、雨音じゃない。もっと生々しい音で、なんていうんだろう、厚紙にコンパスの針を刺しているような…しかもどうやら押し入れの方から聞こえてくるみたいで…。

 

正直、かなりパニックになったよ。でも、もう限界だった。これ以上気付かない振りはできないってさ。僕は勇気を出して振り返った。やっぱりふすまは少し開いてるの。そして僕はゆっくりと押し入れに近づいたんだ。

も心臓はバクバク。さっきの音なんかよりもよっぽど僕の心臓の音の方が大きんじゃないかって。

それで、意を決して一気にドアを全開にすると…!

 

 

音は止まっちゃった。何もない。ただの暗い押し入れ。けど、なんだか空気が重たい感じがして、急に寒気がしてね。

 

 

それでも僕は何もなかったことに安堵して「なぁんだ、やっぱり気のせいか」ってホッとしてまた机に向かったよ。何事もなかったように勉強を再開しようとしたその時、ふと壁に掛かった鏡を見たんだ。

そしたら、そこに映っている自分の顔が…おかしい。目も鼻も口もなくて、ただの黒い穴がいくつもあいてる。自分の顔なのに、自分じゃないみたいな…っていうかなんだコレ?

 

 

一気に我に返って、恐怖で全身が凍りついたよ。一瞬鏡から目を背けたけど、恐怖を振り払うように、もう一度鏡を見たんだ。するとそこには普通の自分の顔が戻っていた。ただ、心臓はまだバクバクしてて、その夜はもう眠れなかったんだ。

 

あれ以来、同じようなことは起きてないし、あの晩だけ。

でも今思い出しても、あの「プスッ、プスッ」という音と、あの黒い穴だらけの顔は忘れられないよ。あれは一体なんだったんだろうね。押し入れの中に何かがいたのかな…。いや、考えたくもないや。

 

キミの部屋の押し入れ、今隙間開いてない?

 

 

プスッ プスッ

 

 

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